Sponsored Link

ネギのアレルギーに注意!【6つの症状や対処法を解説】

<監修医師  WASHIO>
4

ネギの好き嫌いは人それぞれでしょうが、食べ物の好き嫌いではすまされない問題があります。それが「アレルギー」です。

アレルギー食品としてのカゲは薄いですが、実はネギが原因でアレルギーを引き起こすこともあるのです。今回は知っておきたいネギのアレルギーについて、その症状や対処法を解説します。

スポンサーリンク
 

ネギのアレルギー、原因

 

まずはなぜネギのアレルギーが引き起こされるのか、その原因をお伝えします。なお、ネギのアレルギーにはネギの他、玉葱やその他の食材も含まれており、今回はその他の食材についてもご紹介します。

特に新玉ねぎのおいしい季節や、ニラの栽培などを行っている人、実は気付かないうちにアレルギー体質になっているかも知れません。身近にあるネギアレルギーの危険性についてご紹介します。

 

ネギのアレルギーの原因物質は硫化アリル

「犬に玉ねぎを食べさせてはいけない、ハンバーガーもダメ」という話を、動物を飼った事がある人ならば聞いたことがあるのではないでしょうか。

玉葱、ネギなどには「硫化アリル」というからみ成分がたくさん含まれています。この硫化アリルが、犬にとっては食中毒を起こしてしまう成分のため、食べさせてはいけません。実はこれは人間にも言えることなのです。

多くの人にとっては硫化アリルは血圧や血糖値を下げ、血中コレステロールの濃度を低下させる効能があるために「血液さらさら成分」として重宝されています。

血圧を正常化させてくれるだけではなく、疲労回復や食欲不振、腎臓病の予防、さらには精力減退対策といった効能まであります。

食物繊維などの栄養価も豊富で、「納豆とネギ」「冷奴にネギ」「ラーメンのような脂質の高い炭水化物とネギ」という食べ合わせによっては体への負担を減らしたり美容効果をアップさせることもあります。

血液のトラブルは食生活の問題であることが多く、ネギ類は野菜の中でもとりわけ血液へのプラスの効能が着目され、摂取を奨励される場合が多い食べ物です。

ただし体に様々な恩恵をもたらす一方で、硫化アリルはアレルギー反応をもたらす可能性のある物質なのです。

血流改善についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
血流を良くする5つの食べ物や薬【対策方法も伝授!】

 

二硫化アリルにも要注意

硫化アリルが含まれる食品はユリ科ネギ属の仲間たちです。長ネギや白ネギ、玉ねぎの他、アサツキ・にんにく・ニラ・らっきょうなどが含まれています。

実は硫化アリル以外にも共通して含まれる成分があり、それが「二硫化アリル」(ジアリルジスルフィド)です。硫化アリルはネギ類特有の辛みのあるつんとした刺激臭ですが、加熱すると別の成分に変質します。

ところがこの二硫化アリルは加熱してもそのまま残る成分です。

二硫化アリル自体はネギ類の独特の臭いのもとであり、食欲を促進させたり腸内環境を整えるはたらきをもちます。一方で赤血球を破壊するという働きをもちます。

ある程度の量であれば、二硫化アリルが赤血球を壊す働きを抑制する免疫機構があらかじめ私たちの体には備わっているため問題になりません。

ただしどれくらいの量であれば許容範囲であるかは個人差があるため、人によっては許容量を超えるネギを口にしてしまい、ネギアレルギーを発症してしまう場合があります。

 

硫化プロピルの摂取方法には注意が必要

また同じ硫化アリルでも、その性質により「アリシン」「硫化プロピル」に分類されます。アリシンに分類されるのはにんにく・ニラです。

硫化プロピルは玉ねぎ・長ネギの白い部分の生の部分にのみ含まれており、気化しやすいという特質があります。

ネギアレルギーの場合、手で触れたり食べたりして直接触れた部分にアレルギー症状が発生します。

しかし硫化プロピルの場合は、気化した臭いでも症状が発現する場合があるので、直接触れていなくても症状が発症する場合があり注意が必要です。

スポンサーリンク

ネギのアレルギーの6つの症状

 

実際にネギのアレルギーを発症すると、どんなアレルギー症状を発症するのか解説します。

通常アレルギー症状が出やすいと知られている食品の場合、アレルギー症状というとアナフィラキシ―ショックが知られていますが、ネギアレルギーの場合は少ないです。

それでも放置したりダメージが蓄積されると深刻な症状に陥る場合もあるので、油断は禁物です。

 

くしゃみ

ごくごく軽度のネギアレルギー症状として、食べるとくしゃみが出る場合があります。

 

かゆみ

皮膚のかゆみだけではなく、口の周りや喉の粘膜など、直接ネギが触れた部分に腫れを伴う痒みが出ることがあります。

またアレルギーを発症すると免疫力が低下し、細菌やウイルスに感染しやすくなり、これらのウイルスが原因でかゆみが発生することもあります。

 

腹痛、下痢、吐き気、嘔吐

消化器系に異常が出る場合があります。症状が酷い場合は、病院で診察を受けましょう。内科あるいはアレルギー内科で診察を受けることが出来ます。

 

頭痛、発熱

血管の拡張などにより頭痛や発熱を発症します。「ネギアレルギーかな?」と心当たりがある場合は、市販品の頭痛薬は服用せずに医療機関を受診しましょう。

市販品を服用してしまうと、症状が緩和され正しく診察が行えない恐れがあります。

 

動悸、めまい

血圧の低下や血管の収縮により動悸やめまいが起きる場合があります。

 

溶血性貧血

溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)とは、一般的な貧血に加えて黄疸の症状が出る病気です。

貧血には様々な原因がありますが、一般的なのは血の原料である鉄分が不足してしまう鉄欠乏性貧血です。貧血の原因の約70%を占めています。

溶血性貧血は、赤血球を破壊してしまう抗体を自分自身が作り出してしまい、攻撃により赤血球の数が減少して起きる貧血です。

ネギに含まれる二硫化アリル(ジアリルジスルフィド)は、赤血球を破壊するはたらきがあるため、ネギを食べたことが原因で溶血性貧血を起こす場合があるのです。

 

貧血の症状についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
貧血で倒れる症状や対処法【甘く見てませんか?】

 

スポンサーリンク

ネギのアレルギーにはこう対処して

 

食べ物に関するアレルギーは、まずは内科などを受診してどんな成分に体が拒否反応を示しているのかを調べるのが重要です。その上で、自分でできるネギのアレルギー対処法を実践してきましょう。

 

外食の際に申告する

残念ながら、ネギアレルギーは知名度の低い症状です。

「節約のため」「アレルギー除去食材のため」という名目で、ネギ類を自家栽培する方もいますが、残念ながらネギ類でもアレルギーが発生する場合があるのです。

そもそもアレルギー源である食品をたくさん食べてしまうと、軽度で済んでいた症状が、ある日突然悪化する危険性もあります。外食する際には、できるだけネギを使用していない食品を選ぶようにして自衛しましょう。

特に洋食や中華・薬膳料理は、目に見える形で食品にネギは使われていなくても、ソースやベースにネギが使用されている可能性が非常に高い食品です。

特に中華は「ねぎ油」など、調味料そのものにネギの成分が含まれている場合もあり得ます。

メニューやレシピからはネギの使用の有無が分からない場合は、素直にお店の人に申告してメニューを相談した方が良いでしょう。

その際、「ネギが食べられない」と言うのではなく、「ネギアレルギーなので摂取できません」と説明した方が、お店の人も状況を理解しやすくなります。面倒でも、自分の命を守るためと思って必ず実践して下さい。

 

加熱する

ネギのアレルギーが出るひとは、原因となる成分が何かによって食品の取り扱いが変わります。

生のネギが持つ「硫化アリル」がアレルギーの原因となる人もいれば、加熱してもネギの中に残る「二硫化アリル」が原因でアレルギー症状が出る人もいます。

もしも硫化アリルによってアレルギー症状が出る場合は、加熱したネギ類であれば反応がでないこともあります。これは、硫化アリルが過熱により別の物質(セバリンなど)に変わるためです。

よくよく加熱して、生で食べないようにすればアレルギー症状は出ません。

ただしジアリルジスルフィドが原因でアレルギー症状が出る人は、残念ながら加熱しても食べ物の中に残っているのでこの方法でもネギ類を食べることは出来ません

 

腸内環境の改善

ネギに含まれる硫化アリルは、通常であれば消化酵素により無害化されるのでアレルギー反応は出ません。

しかし免疫力が低下したり腸内環境が低下するなどして、胃腸のはたらきが低下した状態でネギをたくさん食べるとアレルギー反応が出てしまうことがあります

そのため、腸内環境を正常に整えるとアレルギー反応が出なくなることがあります。腸内環境を整えるには腸内の善玉菌を増やすのが一番です。

規則正しい時間にバランスのとれた食事を摂取するほか、ヨーグルトにオリゴ糖を加糖したものを食べるのがおすすめです。また、免疫力アップのためにはたっぷりの睡眠も欠かせません。

【関連記事】
オリゴ糖の3つの効果に感動【便秘スッキリでダイエット!】

 

ネギのアレルギーについて、その症状や対処法を解説しました。

体にいいからといって、変調に気がつかずネギを大量に摂取していると、思わぬ弊害が起きるかも知れません。バランスの良い食事を心がけましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
 
 

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ